昔ばんぎゃるだった何かの日記

ばんぎゃるがいろいろ考えたりいろんなものを観たりするよ。

ライブハウスに行かなくなって感じる寂しさについて。

全然ライブハウスに行けない。

いや、ライブハウスに行けないこと自体は別にいいんだけど、ライブハウスでライブを見られないことがとてもさみしい…気がする。もう5ヶ月は配信以外のライブを見ていない。

かつて、好きだったバンドが半年くらい活動休止していたことがあるので、「特定のアーティストのライブに行けない」という経験はあるけど、ライブハウス自体にこんなに行かないのは10年以上ぶりかもしれない。

そんな中で、ライブってなんであんなに特別だったんだろうなぁということを話したいと思ってブログを書いています。

配信ライブ、結構いろんなアーティストがやっているから観てる。それ自体はとても素晴らしいんだけど、やっぱりライブとは体験による情報量が違うなあと思う。

ライブ前に友達と会ってお茶して、終わってゴハンたべてみたいなことができなくなって寂しいって話はたくさんきくけど、ほかにも、そういえばなくなってしまったな…って思う事が結構ある。

例えばチケ発。私が、日曜10:00にファミマに現れる女じゃなくなって久しい。別にいいんだけど、そういえばしばらくそういう事もしていない。

無駄に歌舞伎町も池袋の西口も歩かなくなった。ちょっと早めについてしまって、客層のよく分からないルノアールやカフェドクリエで、普通としか言いようのない味のコーヒーを飲んで時間をつぶすこともなくなった。

ロリータレンピカ、ヴィヴィアンのブドワール、プラダのキャンディみたいな甘い香水の香りを感じることがなくなった。私がよくいくライブハウスに居た女の子たちは、多くが重たくて甘い香りをさせていた。

「いつもフロアにいるあの人」に会うことがなくなった。同じバンドのライブによく来ている顔だけ見たことがある知らない人たちにはライブハウスに行かないので会わなくなった。

「そういえばなくなってしまったな」程度の事であっても、一つひとつ思い出していると、やっぱり寂しい気持ちになるなぁと思う。

 

それから、実際にステージの上でライブをする人たちを観て、音を聴いて、脳を揺さぶられるような衝撃を感じることがなくなった。

好きなバンドについて「もう、この人たちを好きな事に言い訳はできない」と思わされるのは、いつもライブハウスでライブを観ているときだった。

自分の周りだけが真空になったみたいに、頭の中が、聞こえる音と、ステージの上で繰り広げられる情景だけでいっぱいになってしまう瞬間が、きっとみんなバンドを観ているとあると思うんですけど、私のそれは、いつもライブハウスでライブを観ているときだったんですよね。

それがなくなってしまって、本当に寂しい。

そうなった瞬間のことって絶対に覚えていて、たぶん人生の中ですごく大事なものになる気が私はしているので、とても寂しいです。

推しのバンドがこの間新曲を出したんですけど、今年の2月に観たライブでその曲をやっていて、それを観てわたしは「この人とこのバンドを好きな事に言い訳ができない」って思ったんですよね。

観ている人間に、逡巡や逃げを許さないステージをやってるバンドで、そういうバンドのライブをライブハウスで実際に観られない/観てもらえないっていうのも、とても寂しいと思う。みんなに観てほしい。

早くコロナなんとかなってくれ!!!というブログでした。

一人の人間に「好き」の覚悟を決めさせた曲、貼っておくので、聴いてくれ。

 

愛を歌わせろ人生

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